following「永遠の嘘をついてくれ」前章


「プロデューサーさん、新曲、聞いてくれました?」
リリースされたソロCDを聞いていたら、春香が飛び込んでくる。
「素晴らしかったよ。春香の新しい一面がみれたって感じかな」
「本当ですか!?やったぁ!」
嬉しそうにくるくると回りながら近づいてきて……やはり転びそうになった。
寸での所でバランスを保つと、こつんと自分の頭を叩いてえへへっと恥ずかしそうに笑った。
「I Want かぁ……プロデューサーさんは、欲しいものってありますか?」
俺を覗き込むように見上げる春香の顔をくいと引き寄せてくちづける。
「春香が欲しい」
そう言って柔らかい春香の体を抱きしめる。

「貴方が欲しいのは私の身体?それとも心ですか?」
突然の春香の冷徹な声に俺は戸惑う。
その全てに絶望したような表情と何も映していない瞳は俺の方を向いていた。
「心は、だいぶ前になくしちゃいました……。
 身体は……好きにしてくれて結構です」
眉一つ動かさずに涙する春香を抱きしめたまま、しくしくと泣きたい。


imas5796.jpg

【2chアイドルマスター関連スレッドより抜粋】
どうしてもこの文章が心に残り続けるため、続編を作ることにしました。
トラウマになった。著者には謝罪と賠償を要求する!